オッズは大谷が1番人気! 2021年MLBホームランダービーを徹底予想

Written By Jacob Camenker
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(SN/Getty)

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年のホームランダービーは中止になった。そして、今年はさらに大きな注目を集めるイベントとして帰ってきた。

いつものように、ホームランダービーの行方は未知数だ。どのパワーヒッターが勝つかに賭ける人はオッズの動きに右往左往することになる。

ホームランダービーの出場者のうち、現在のMLBホームラン王争いでトップ5に入っているのは大谷翔平だけだ。だが、今年のダービーにはまだ多くの興味深い要素がある。ニューヨーク・メッツの主砲ピート・アロンソが2019年優勝者のタイトル防衛に意欲を燃やしているし、ジョーイ・ギャロ、マット・オルソン、サルバドール・ペレスらもタイトル奪取を虎視眈々と狙っている。

もちろん、大谷は今年の大本命だ。現在、メジャー全体でホームラン数トップなのだから。しかし、直近3回のホームランダービーでは第1シードの選手が敗れ続けているのも事実だ。今年の大谷はこの流れを打ち破ることができるだろうか? それとも優勝候補に挙げるべき別の選手がいるのだろうか。

2021年ホームランダービーのオッズと優勝者予想は以下の通りだ。

 

2021ホームランダービーのオッズ

(注:すべてのオッズはDraftKings Sportsbook社によるものである)

2021年ホームランダービーに出場する8人の選手のうち、大本命候補は大谷翔平 (+380) である。7月9日(日本時間10日)の段階で、大谷はホームラン33本、長打率.704で、どちらの数値もMLB全体のトップに立っている。

オッズではジョーイ・ギャロ (+475)、ピート・アロンソ (+550)、マット・オルソン(+650)、サルバドール・ペレス (+650) らが続いている。アロンソは第5シードであるが、1回戦の対戦相手(ペレス、第4シード)よりオッズが高い。シード順位がオッズより低い唯一の選手でもある。

トレバー・ストーリー (+800)、フアン・ソト (+800) 、トレイ・マンシーニ (+850) の3人が優勝する可能性は低いと考えられている。

選手 オッズ
大谷翔平 +380
ジョーイ・ギャロ +475
ピート・アロンソ +550
マット・オルソン +650
サルバドール・ペレス +650
トレバー・ストーリー +800
フアン・ソト +800
トレイ・マンシーニ +850

(Getty Images)

 

2021年ホームランダービー専門家予想

 

2021年ホームランダービー優勝者有力候補

ジョーイ・ギャロ (+475):ギャロを2021年ホームランダービーの優勝候補筆頭に挙げたい。第2シードはトーナメント上有利な位置になる。このテキサス・レンジャーズのスターは1回戦でトレバー・ストーリーと相対し、次にマット・オルソン対トレイ・マンシーニ戦の勝者と対戦する。ギャロはこの3人の誰と比べてもアドバンテージがあると思われる。

ギャロは今シーズンここまで23本のホームランを打っているが、そのうちの16本はBaseballSavant.comが定義する「文句なし」のホームランである。これと同等以上の数字を残しているのは、大谷翔平、フェルナンド・タティス・ジュニア、そしてマイク・ズニーノだけだ。さらに言えば、ギャロの「文句なし」ホームランの確率は69.6%で、今シーズン15本以上のホームランを打った選手のうちで6位になる。

つまり、ギャロがホームランを打つときは、ボールは遠くに飛ぶということだ。加えて、ギャロは直近10試合で10本のホームランを打っている。このイベントに合わせてタイミングよく調子を上げてきているのだ。その勢いが続けば、ギャロがトーナメントの片側を勝ち上がる可能性は高い。決勝戦の相手が誰になるかは分からないが、ギャロなら誰とでも好勝負を望めるはずだ。

ピート・アロンソ (+550):トーナメントの左側から勝ち上がるのを大谷ではなくアロンソだと予想することにはリスクがある。しかし、大谷が素晴らしいと同時に、この2019年ホームランダービー王者が大谷を凌ぐ可能性を示唆する数字もある。

アロンソは今シーズンここまでホームランを15本しか打っていない。だがギャロ同様、アロンソのホームランの内容には見るべきものがある。15本のうち11本が「文句なし」のホームランだ。確率で言うと73.3%となり、今シーズン15本以上のホームランを打った選手のうちで2位になる。そして、ホームランダービーに出場する8選手のなかではトップなのだ。

さらに言えば、アロンソは最高打球速度で時速117.1マイル(約188.5キロ)をマークしており、これはMLB全選手の中で6位だ。そしてホームランダービー出場者のうち、この分野でアロンソを越えるのは大谷(約191.5キロ)しかいない。

アロンソが決勝戦に進出するまでの道は険しい。まずサルバドール・ペレスを、そして大谷対フアン・ソト戦の勝者を続けて破らないといけないのだ。それでもアロンソに賭ける価値はある。アロンソのパワーと持久力は侮れないからだ。そして2019年のホームランダービーで59本のホームランを打った経験は見逃すことはできない。

 

その他2021年ホームランダービーに関する予想

最長ホームラン距離 ― 512.5フィート(約156.2メートル)以上: 馬鹿げた数字に見えるかもしれない。だが2021年はこの記録を破る選手が出るかもしれない。クアーズ・フィールドは打者に有利な球場で、もしMLBが「飛ぶ」ボールをこのイベントに使用したら、打球の飛距離はさらに伸びるだろう。

スタットキャストが導入された2015年以来、クアーズ・フィールドでは500フィート(約152.4メートル)のホームランは1本だけ記録されている。2016年にジャンカルロ・スタントンが放った1本の距離は504フィート(約153.6 メートル)だった。今シーズンのクアーズ・フィールドでの最長ホームランを打ったのはライアン・マクマホンだ。その距離は478フィート(約145.7メートル)で、打球速度は時速109.4マイル(約176.1キロ)だった。今シーズンここまでのMLBにおけるホームラン距離第4位である。

デンバーで行われた1998年のホームランダービーではマーク・マグワイヤが510フィート(約155.4メートル)を記録している。これがその年の最長記録である。

これらの数字はどれも上に挙げた予想(約156.2メートル)を上回っているわけではない。それでも、最近のシーズンで打たれた最長距離ホームランであり、しかもその2つは公式戦で記録されたものだ。言うまでもないことだが、公式戦で大ホームランを打つのはホームランダービーより困難である。

ホームランダービーはショーアップされた打撃練習のようなものだ。選手たちは思いきり強くボールを叩き、思いきり遠くへ、ボールをコロラドの空に飛ばそうとするだろう。そして今年は最速打球速度でMLB6位に入る打者のうち2人が出場する。大谷(約191.5キロ)とアロンソ(約188.5キロ)だ。彼らがホームランダービー史上最長のホームランを打つ可能性は大いにある。

なにしろ、イリノイ大学の物理学教授までもが、今年のホームランダービーでは500フィート(約152.4メートル)のホームランが多数出ることを予想しているのだ。

「ホームランダービーでは500フィートを越えるか、あるいはそれに近い距離のホームランを数多く見ることができるでしょう」とアラン・ネイサン教授は地元紙『デンバー・ポスト』に述べている。

もし512.5フィート(約156.2メートル)はマークできないとしても、それに近い距離は可能な選手ばかりだ。それに賭けてみる価値はあるだろう。

 

2021年ホームランダービーでは何本のホームランが出るか?

ホームランダービーの形式がアウト数から時間制に変わって以来、イベント全体のホームラン数は毎年のように増加している。新ルールになってからの5回のうち、前年度のホームラン数を下回ったのは1回だけだ。

全体ホームラン数
2015 159
2016 203
2017 191
2018 221
2019 311
2020 中止

2019年の記録はブラディミール・ゲレーロ・ジュニアとジョク・ピーダーソンがタイブレーク3回の死闘で79本のホームランを打ったことで急増した。2021年がこの311本を越えるのは、同じようなタイブレークの状況が起こらない限りは難しいだろう。

それでも、今年も300本に近い数字が出る可能性は大いにある。前述したように、クアーズ・フィールドは極めて打者に有利な球場で、MLBは「飛ぶ」ボールをこのイベントに使用できるからだ。

どちらにしても、観客はたくさんのボールがデンバーの薄い空気を裂いて遠くへ飛んでいくことを楽しめる。

(翻訳:角谷剛)

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