ヤーミン・メルセデスの本塁打を「間違いだった」とトニー・ラルーサ監督が批判…メルセデスは反論

Written By SPORTING NEWS
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Getty Images

監督はある種のシチュエーションや自分の好みではない状況で放たれた本塁打に対しての苛立ちを口にすることがよくある。シカゴ・ホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督はそれを少しやり過ぎたようだ。相手チームの本塁打についてではなく、自分が率いるチームの選手への不満を述べてしまった。

その選手とは指名打者(DH)のヤーミン・メルセデスである。そしてメルセデス自身は自分が間違ったことはしていないと確信しているのだ。

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現地時間5月17日、ホワイトソックスはその日ミネソタ・ツインズを大差でリードしていた(訳者注:9回表、11点差)。そうした試合ではよくあることだが、ツインズは「野手」であるウィリアンズ・アストゥディーヨをマウンドに送った。アストゥディーヨは最初の2アウトを取ったが、メルセデスに対してカウントを3-0(0ストライク、3ボール)としてしまい、4球目に時速47.1マイル(約75.8キロ)の山なりボールをホームベースに向けて投げた。そのボールはストライクゾーンに入ってきた。

MLB公式解析ツール『Statcast』によれば、そのボールは時速109.3マイル(約175.9キロ)のスピードでセンター後方に弾き返され、飛距離429フィート(約130.7メートル)の文句なしの本塁打になった。

(編注:MLBの暗黙の了解として、こうしたシチュエーションでボールを打ってさらなる得点につなげることが相手チームに敬意を欠くという慣例がある)

それはラルーサにとっては許し難い行為だった。米スポーツ専門局『ESPN』のジェシー・ロジャース記者が報じたところによれば、報道陣とのZoom会見に臨んだラルーサは3-0カウントからのスイングについて怒りを感じており、メルセデスが待球のサインを無視したことをツインズに謝罪したとも述べた。ロジャース記者のツイートをもとにその内容を見ていこう。

ジェシー・ロジャース記者のツイート①:

トニー・ラルーサは昨夜の大勝した試合でヤーミン・メルセデスがカウント3-0から本塁打を打ったことに怒りを感じている。

「彼は間違いを冒した。我々の家族内で耐えなくてはならない結果が彼には待ち受けているだろう」

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ラルーサはメルセデスが新人で「無知」であったために間違いを冒したとまで述べたとロジャース記者は報じている。

ジェシー・ロジャース記者のツイート②:

ラルーサがメルセデスについて述べた言葉:「彼は新人であるし、興奮もしていた。無知だったとのはそのせいもある。今なら少しは分かっているだろう」

ラルーサはさらに論調をエスカレートさせた。もし許されることならば、相手チームの野手がマウンドにいるときは、3人の投手を打席に送ってみたいものだと言ったのだ。さらにメルセデスへの罰則について実にユニークなアイデアまでも披露した。

ジェシー・ロジャース記者のツイート③:

ラルーサは打者がわざとアウトになるべきだとまでは言っていない。相手チームの野手がマウンドにいるとき、理想的な作戦とは
「もしこれができるなら、こっちは3人の投手を打席に送りたいね。そこに立たせて、ボールを好きなように打たせるのさ」
だが、それが現実的ではないことをラルーサは知っている。

ジェシー・ロジャース記者のツイート④:

荒れたZoom会見となった。ラルーサはメルセデスへの罰則の内容を明らかにはしなかったが(出場機会を奪うことではない)、こんな冗談を口にした。

「お尻ペンペンでもしてやろうかな。でも奴はデカすぎるし、強すぎる」

ただ、メルセデスがその罰則を甘んじて受けることはもちろんない。シカゴのスポーツ専門局『670 The Score』のクリス・エマ記者によれば、メルセデスはただ楽しくプレイしているだけであり、これからもそのようにプレイすると表明した。

クリス・エマ記者のツイート:

ヤーミン・メルセデスは野球界の暗黙のルールに従うためにここにいるのではない。

「僕はこれからもあのようにプレイするよ。僕はヤーミンだ。僕は他の誰かになることはできない。なぜなら、もし僕がそれを変えてしまったら、すべてが変わってしまうからだ。僕たちはただ楽しくプレイしているのさ。それが野球だ」

他の何人かのMLB選手たちもこの議論に加わっている。サンフランシスコ・ジャイアンツのアレックス・ウッド投手とロサンゼルス・ドジャースのトレバー・バウアー投手はメルセデス擁護派だ(翻訳のみを抜粋)。

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アレックス・ウッドのツイート:

メジャーリーグの試合で野手が投げているのだから、すべての「ルール」は無効になるべきだと個人的には思うよ。それに時速49マイル(約79キロ)のボールを400フィート(約122メートル)飛ばすことがどれだけ大変か分かるかい(笑)。皆、自分の好きなようにプレイすればいいのさ。

トレバー・バウアーのツイート:

親愛なる打者の皆さんへ: もしあなたが3-0カウントから私が投げたボールを本塁打にしたとしても、私はそれを犯罪だとは考えません。

打者が打つことにまだ怒っている人たちへ: どうか、このゲームから出て行ってください。

0-3カウントから打つことが未だに議論されていることが信じられない。選手であれ、監督であれ、それが嫌だったら、ただ自分が良い選手か監督になればいいのだ。

(翻訳:角谷剛)

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