【独占】マイク・トラウトが大谷について語る…「一目で本物だと確信した。努力の姿勢が素晴らしい」

Written By Joe Rivera
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(Credit: Getty Images)

マイク・トラウトは球界最高の座にいる選手だろう。

残念ながら、このスーパースター外野手は現在もふくらはぎの故障が癒えておらず、復帰はオールスター後になる予定だ。だがトラウトが欠場している間、ロサンゼルス・エンゼルスのチームメイトである大谷翔平が、いつもならトラウトが独り占めしているスポットライトを浴び続けている。そして野球界がかつて見たことがないことさえもやり遂げようとしている。

試合から遠ざかっていたこの1か月半の間、トラウトは大谷が圧倒的かつ歴史的なパフォーマンスを披露するところをもっとも身近な場所から見守ってきた。そして自分にスポットライトが当たることを避けてきたようにも見える。

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スポーティング・ニュースは7月6日(日本時間7日)、トラウトに長時間のインタビューを行った。話題は大谷、MLBの粘着物質取り締まり、エンゼルスの現状について、はてはトラウトがジムでどのような音楽を好むかなど多岐に渡った。

(※インタビューの内容と長さは編集されています)

――大谷翔平は異次元ですね。誰もが大谷は信じがたいと思っています。しかし、そんな風に見ている私たちのほとんどはプロの野球選手ではありません。あなたのようなレベルの野球選手となるともっと少なくなります。そのあなたの目で毎日の大谷を見て、まだ誰も気付いていない事実はありますか?

トラウト:言うまでもないことだけど、バッティングは難しいことだよ。大谷がやっているようなことを長期間やり続けようと思ったらね。僕は大谷がエンゼルスに初めてやってきたときからずっと見ているけど、彼が日本でスーパースターだったことは誰もが知っていた。僕も一目見て、大谷が本物だと分かったよ。僕は大谷のメンタル面がとても素晴らしいと思う。それは人々が見ていない部分じゃないかな。打撃とは本当に難しいもので、失敗するときの方がはるかに多い。そんなとき、彼がどう対処しているかを見るべきだよ。彼は1打席での失敗を次に引きずることがない。すぐに切り換えができる。これは打撃面についてだけどね。

それができるだけでもすごいのに、次の日は8イニングで100球も投げて、また次の日も試合に出る。大谷が投げるってことは、とても大変なことなんだ。それを可能にしているのは信じられないよ。

みんなそれが当たり前だと思っているんじゃないかな。大谷は毎日試合に出場している。5日ごとに先発登板している。投げる日は打席にも立つ。それをただ「大谷はすごい」って、それだけで片付けているように思う。だけど、それを可能にしている毎日の努力の積み重ねと精神力は本当に驚異的だよ。

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野球をしている子供たちは皆が大谷のすべての行動から学ぶことができる。それは本当に素晴らしいことだと思うよ。打撃でも投球でも、野球とは失敗するスポーツなのさ。だけど大谷が怒っているところを見たことはないはずだ。いつもニコニコしているだろう。彼が今シーズン好調なことをとても嬉しく思うよ。それだけの努力をしてきたのだからね。彼はとても良いヤツだ。そして彼が払っている努力は本当に素晴らしいよ。

明らかに、みんなそこを見ていないね。大谷が挙げている打撃や投球の成績に注目が集まるけど、もっとも重要なことは大谷が球場外、ダウアウト、クラブハウス、ジム、それらの場所で彼がどのように振る舞っているかなんだ。どんなときでも強い精神力を保つために大谷が何をしているかだ。それは本当に信じられないことだよ。

――大谷がホームランを打つときは打球音が他とは違って聞こえます。

トラウト:そうだね。大谷はすべての面で他と違うよ。それは間違いない。

――この1か月くらい、MLBに関係した最大の話題の1つは粘着物質を使う投手をどう扱うかについてでした。そのことについて、あなたの意見をお聞かせください。

トラウト: 全体の打撃成績が少し向上していることは確かだね。それは公平なレベルで試合が行われているからだと思う。どの投手も合意するだろうけど、その点はこれまであまり上手くいっていなかった。日焼け止めとロージンを混ぜるのはとても有効だったようだね。正直に言って、スパイダー・タックについては今シーズンになるまで全然知らなかったよ。

いつも言うことだけど、スピードが同じ時速90マイル(約145キロ)なら、回転数が低いボールは高いボールよりはるかに打ちやすい。それはまるで違うボールなのさ。

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粘着物質を使わなくても回転数の高いボールを投げられる投手にとっては良いことだろう。そういう投手はいるからね。粘着物質の使用を禁止することは正しいと思うし、そうすべきことだった。これについては多くの異なった意見があるけど、僕はまず競技の場を公平にすることが大事で、すべてはそこから始まると考えている。

――投手にとっての粘着物質のように、打者にとって有利になるようなものはあるでしょうか。コルク入りバットとか。投手が粘着物質を使って、さらに速く、容赦のないボールを投げてきたら、打者たちには対抗するすべはないように思います。

トラウト: 僕も何も考えつかないよ。トラックマンのおかげで、ボールの回転数が上がっていることは分かっている。さっきも言ったけど、スパイダー・タックについては何も知らなかった。それが何か検索して、調べなくちゃいけなかったよ。

それについては2つの側面がある。スパイダー・タックはちょっと行き過ぎだけど、何かをつけてボールの握りを強くして、コントロールを向上させることが1つだ。

だけど、回転数を大幅に上げるためにそれを使うとなると、どこかで線引きが行われないといけない。競技の場を公平にすることさえ、できなくなってきたからね。僕には違いが分からないけど、回転数は少し落ちてきたと聞いている。そうなると何かが違っていたのかもしれない。でも実際には僕には分からないよ。

―― あなたほどの打者なら、投手がスパイダー・タックを使って細工しても、関係ないのかもしれませんね。

トラウト: (笑い)

――あなたが入団してから、エンゼルスはあまりポストシーズンに進出できていません。そのことがあなたのキャリアに少しだけ影を落としています。もちろん、野球はチームスポーツですが、あなたは1人の選手として、そのことを個人的にどう捉えていますか?

トラウト: プレイオフに出るため、そしてプレイオフで勝つには、すべてのことが重要になる。スタッフや経営陣も含めてね。過去のGMは素晴らしい人たちだったよ。僕はビリー・エップラー氏が大好きだった。現在のペリー・ミナシアンとフロント・オフィスのメンバーたちも素晴らしいプランを持っているし、野球のことをよく知っている。僕は彼らを信用しているよ。僕たちは毎日のように会話して、全体としてのチームを改善する方法を探している。それはとても大きな意味を持つと思う。全員が同じ認識を持つことは時間がかかるけど、正しいやり方だと思う。勝つための環境を作り上げるためにね。

誰もが知っているように、ジョー・マドン監督は勝つための方法を知っているし、クラブハウスの雰囲気を和らげてくれる。そのこともカギになるはずだ。

(翻訳:角谷剛)

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